潰れない店の作り方

札幌副都心、新さっぽろの商業施設の変遷を10年見て来た私が、勝手にお店を5段階評価し、潰れる店潰れない店の理由を考え綴っています

評価「5」の店とBiVi

9時オープンのその店に、1時間半歩いて行って来ました。
10時過ぎに着いた時すでに、駐車場は満車でした。
自転車で来る人も、急いでやって来たという感じで
店内に入って行きます。
何年か前に行った時もそんな風でした。

その店の名は、『プティ・フール
住宅街の中にあり、隣近所に店はありません。
以前、同じ白石区内の別の場所にあり、
その時からすでに人気店でした。
店の外観も中も、特別オシャレということは無く普通です。
売っているパンの種類も他の店に比べると
多い方ではないと思います。
それでも人が集まり売れるのは、
美味しいから、価格が高くないから、です。
ずっしりと重い玉子サンドが310円だったり、
絶品のクリームパンが150円だったりします。

遅い時間に来ると無くなることもあるということは、
廃棄量が少なくて、それも価格を
押さえられる一因なのではないとか思います。
コンビニのようないつ行っても
豊富な品揃えを目指しているパン屋さんの廃棄量は、
相当なものでしょう。

プティ・フールの評価は、文句なく「5
潰れる可能性を全く感じません。

BiVi新さっぽろからは、すっかり足が遠のいてしまいました。
休憩場所のあちこちに、各店舗のテイクアウトのメニューが
置かれるようになりました。
なんとか売り上げを伸ばそうという工夫なのでしょうが、
買ってきて食べているような人を見かけません。
オープンして数カ月のあの賑わいは、夢か幻か。
BiVi新さっぽろの地域性を無視した構想の結果でしょう。
1周年を迎える前に、「閉店のお知らせ」が出そうです。
運営会社は、もっと地域性や客層を
研究すべきでしたね。