年の瀬の夜、飲食店を経営しているらしいおじさんが、
道路をはさんで、諦めの口調で仲間に言っているのが聞こえました。
「誰も歩いていないんだもの。人が(客が)いないんだ!」
10年前の新さっぽろは、そんな感じでした。
札幌の副都心を目指し、サンピアザなどが次々と出来たものの、
確かに客は、疎らになっていました。
スーパーで食材などを買い、他にどこも見ないで
というより、見る気がしないので、
そのまま帰ってくるのが普通になっていました。
ところが、コロナ明けの今年、
以前とは違う景色に驚きました。
人が多い!
大学が近くに出来たから?
コロナで引きこもっていた近辺の住人が一斉に出て来たから?
寂れた新さっぽろを見てきただけに、
それは喜ばしい変化でした。
そして、明日、「BiVi新さっぽろ」がオープンします。
内覧会の様子を見て、期待は膨らんでいますが
少し不安も感じています。
最初は珍しくて大勢の人が集まるけれど、
少し経ったら、また撤退する店が続くのではないか、と。
今ある商業施設がそうだったように。
でも私は、「BiVi新さっぽろ」に出店している店や店内の雰囲気、
屋内パークを見て、ここは大丈夫と言う見方をしています。
その理由の一つは、服のショップが無いところ。
二つ目は、周辺住人の年齢層や
経済格差の大きいことが考慮されているようなところ。
デパートとは違う公園のような商業施設という点が新しく、大正解だと思うのです。
まだ実際に利用していないので、
個々のお店についての評価は出来ないけれど、
「BiVi新さっぽろ」には、今のところ「4」を付けたいと思います。