潰れない店の作り方

札幌副都心、新さっぽろの商業施設の変遷を10年見て来た私が、勝手にお店を5段階評価し、潰れる店潰れない店の理由を考え綴っています

「BiVi新さっぽろ」から始まる

年の瀬の夜、飲食店を経営しているらしいおじさんが、
道路をはさんで、諦めの口調で仲間に言っているのが聞こえました。

 

「誰も歩いていないんだもの。人が(客が)いないんだ!」

 

10年前の新さっぽろは、そんな感じでした。

札幌の副都心を目指し、サンピアザなどが次々と出来たものの、
確かに客は、疎らになっていました。
スーパーで食材などを買い、他にどこも見ないで
というより、見る気がしないので、
そのまま帰ってくるのが普通になっていました。

ところが、コロナ明けの今年、
以前とは違う景色に驚きました。
人が多い!
大学が近くに出来たから?
コロナで引きこもっていた近辺の住人が一斉に出て来たから?
寂れた新さっぽろを見てきただけに、
それは喜ばしい変化でした。

そして、明日、「BiVi新さっぽろ」がオープンします。
内覧会の様子を見て、期待は膨らんでいますが
少し不安も感じています。
最初は珍しくて大勢の人が集まるけれど、
少し経ったら、また撤退する店が続くのではないか、と。
今ある商業施設がそうだったように。

でも私は、「BiVi新さっぽろ」に出店している店や店内の雰囲気、
屋内パークを見て、ここは大丈夫と言う見方をしています。
その理由の一つは、服のショップが無いところ。
二つ目は、周辺住人の年齢層や
経済格差の大きいことが考慮されているようなところ。

デパートとは違う公園のような商業施設という点が新しく、大正解だと思うのです。

まだ実際に利用していないので、
個々のお店についての評価は出来ないけれど、
「BiVi新さっぽろ」には、今のところ「4」を付けたいと思います。